参加者は、ほとんどの人が試験に受かって行政書士になった人でした。私のように行政経験のある人は、3人くらい。社会保険労務士、司法書士、税理士、海事代理士など他士業との兼業の人、弁護士法人、社労士事務所などに勤務する人、ニートだった人、変わり種では魚屋さんとの兼業の人など20数名の参加者のわりにバラエティーに富んだメンバーでした。
皆さんと話して印象深かったことは、「雇用調整金バブル」といわれる社会保険労務士など兼業の人を除いて新しく行政書士になった人は、「仕事がない」状態だったことです。今年3月下関で開業した方は、32年間アメリカで商社を営み、故郷に帰ってきました。50歳代で行政書士試験に通ったものの、外国人関係の業務が1件入っただけ。
昨年9月に開業した人は、1件の仕事もないといいます。それどれの家庭事情もあるでしょうが、これは大変ですね。
私が、このブログを書こうと思った、一つの理由はここにあります。開業する前から、「行政書士は大変だ。」「仕事がないよ。」「食べていけないよ。」と言われていたことが、目の前にあるわけです。県の副会長さんは、「私は、弁護士事務所に勤務して、独立して開業したけれど、最初の年は8万円の売り上げだった。」ようです。元気な山口支部長は、開業して5年たった今ではバリバリ稼いでいるようですが、「最初の2年間は仕事がなくて、道を覚えるために県内の道をドライブしていた。2年間は、研修するつもりで頑張ってください。」といいます。
「この研修会に来てよかったです。前向きに取り組んでおられる山根さんに出会えて本当に良かった。」と言ってもらった新入行政書士たちが少しでも、励みになれる文章と写真が送れたらいいですね。
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